「I wil ex」が面白かったので、期待していたのですが…。 まず、デスゲーム部分の面白くなさが致命的に感じました。 ただの作業になっている感が強く、またキャラのクリア条件も???となりました。傭兵は移動回数、パン屋は陣の中央にいた回数、等イマイチよくわからない条件。傭兵のスキルは、防御力と引き換えに攻撃力アップなのですが、そもそも防御力が低いのでこれを使うためにはアイテムで防御力を上げないといけない。けれど、クリアに必要な移動アイテムも集める必要があるから、そこまで気をまわしてる余裕はない。最強に近い傭兵とされているのに、防御力が低いのも腑に落ちない設定でした。 傭兵は、クリア条件とは別に、勝利の目的も物語と絡んでいるように思えず、蚊帳の外に置かれている感覚を久しぶりに味わいました。もともと、この作者のシナリオはキャラの濃い薄いが激しいのですが、ここまでなら、キャラを削ることも意識した方がいいのでは、という印象です。 いわゆる推理部分は、情報の出てこなさのコントロールがよくできてるなー、とは思ったのですがミステリーとしてはあまりに直球すぎて、真相がわかった時の快感もないです。 総じて今年ワーストレベルの体験となってしまいました。