岐路に降り立つ
2009年8月23日。
普段は2日に1組ほどしか宿泊客が訪れないモーテル「MOTEL HOSHI」に7人もの宿泊客が訪れた。何年振りかのにぎやかな夜に答えるかのように、星たちは過去最高の輝きで宿泊客を出迎える。
宿泊客は各々星空を満喫し、充実した夜を過ごしていた。
あの事件が起こるまでは。
夜が更け始めた頃、悲鳴とともに倉庫で倒れている1人の男が発見された。急いで警察に連絡するが、到着までは2時間ほどかかるらしい。
そんな中、誰かがこう提案した。
「警察を待っている間、私たちで現場の調査をしませんか?」
一見バカげた提案だったが、各々捜査したい理由があったのか反対するものは現れなかった。こうして、オーナーを含めた7人は犯人を見つけるための話し合いを始めるのだった。