遠き明日への子守唄

「ごめんね、マイヤ…… おやすみなさい」 私は、その綺麗な目を真っ直ぐ見つめながらそう言った。 きっとまた会えるはずだって、みんなでおはようって言えるようにするんだって 強く強く胸に誓いながら。 ・ ・ ・ みんなと情報交換したり、いろいろ調べても どうしてこんなことになっちゃったのか 何が起こったのか全然分からなくて…… このまま今日が終わっちゃうのかな？って思ったりしてた。 けど、なんとなくマイヤが何か知ってる気がしたの。 いつもみたいに、私たちを守ろうとしてくれてる気がしたの。 だから……なにか事故だったのかな？ そして、それを起こしちゃった誰かを庇ってるのかな？ それとも、何かあって咄嗟に殺しちゃったのかな？って思ったの。 マイヤが人を殺したなんて考えるのは嫌だったけど なんとなく……マイヤの厳しい顔が、大変なことをしてしまったと、そう物語ってる気がして。 ・ 大好きなあの歌も、大切なあの絵本も、お母さんが作ったんだって そしてマイヤを作ったのが、私のお父さんとお母さんだって みんなが気づいて教えてくれた。 ……だから、停止命令をできるのは私しかいないんだって。 突然だったから、何にも考えられなくなっちゃったけど そこからたくさん出てきた情報をニーナやギミーが中心となって整理してくれて マイヤと一緒に帰る道を示してくれたの。 だから私は、勇気を持って覚悟を決めることができた。 本当に、頼りになるお姉ちゃんお兄ちゃんばかりで良かった…… ・ ・ ・ ねぇ、マイヤ。私達の夢はちゃんと叶ったよ。 聞いてもらいたいお話がたくさんあるの。 あとね、10年の間にシンはすごく素敵な男性になったよ。 今のシンとマイヤって、とってもお似合いだと思うんだけどなぁ〜 なんて思いながら、みんなと一緒に、マイヤが目を覚ますのをドキドキしながら見守ってる。 ……おはよう、マイヤ。

シン

最高。 シナリオにキャラクターの機微が丁寧に書いてあって、いつのまにか引き込まれていた。 とても好きな世界観。

被害者が父親だと知ったあと、犯人への憎しみをなかなか持てず役作り大変だったけど、ちゃんとそこで父親への思いとしてパイロットだった父親にあこがれてた、という伏線が活きるようになってたのとか、丁寧だなあ、と思いました。 演出もちろんいいんですが、キャラの描写が素敵だな、と思いました。