僕はデブリになりたい
2023年04月22日公開
人が宇宙を目指す理由。
始まりは純粋な宇宙への憧れだった。いつしか人工衛星は敵国の監視又は兵器となり変わり人は新たな資源を求め宇宙を開拓していった。
22XX年、地球と月と火星、スペースコロニーに人々が住むようになった。木星の資源・ヘリウム3を巡って宇宙で第5次世界大戦勃発。
ケスラーンシンドロームの発生の予測により地球に住んでいる人口のほとんどが宇宙国際平和船「ノアの方舟」に乗って月、火星、コロニーへ移住した。年々激化する大戦の影響で地球の大気は汚染された。
汚染された大気は日光を遮断し急激な寒冷化現象を引き起こす。生態系は大きく崩れ、地球に残された生物の98%が生命活動停止した事を月基地観測所より報告された。
その後、予測されたケスラーンシンドロームは実際に起こり、地球周回軌道にデブリが溢れ、人は地球に近づくことすらできなくなった。
23XX年ーーーーーーーーー現在
富裕層が太陽系外の惑星「ケプラー1649c」に移住し、火星は貧困層が住む月は貧困層の出稼ぎ労働が結ばれた。第5次世界大戦が下火となり、宇宙国際停戦協定が結ばれた。しかし、宇宙の一部区域ではまだ戦闘が継続している。
この物語は、戦争に行くよりも死傷率が高い。
地球周回軌道のデブリ回収を生業とする5人の青少年の物語であった。