2100年。とあるウイルスは全世界を支配した。アンビバレントシンドローム、ambivalentsyndrome通称、アンバシー。鏡の国のアリス症候群とも言われるそれは、脳を侵食する、ウイルスによる感染症である。その症状は以下の類が報告されている。幻覚が見えること非感染者を感染させることで、殺そうとすること感染後約1年で死亡することウイルスは接触感染と言われているが、感染者を外見で判別する方法は無かった。その脅威たるや凄まじいもので、人類は対応策をうつ間もなく壊滅した。政府組織も機能しなくなり、生き残ったわずかな人々は感染者から隠れ、ひそかに暮らすしかなかったのだ。これは、奇跡的に生き残った者達の。最後の理想郷の、物語。すべてを諦め、死ぬことを受け入れていた人生に、さようなら。あなた達は果たして、何人生き残るのだろうか。