黒白海路
2024年05月17日公開
舞台は、四葉財閥が巨費をかけて建造した豪華客船【ムーンダスト】。
処女航海に出航したムーンダストでは大勢の著名人を招き、船尾のテラスレストランで豪奢なパーティが開かれた。
事件はその航海の翌朝に起こる。
船内で目覚めた男女6人の乗客は、ある変化と異常にすぐさま気がついた。
数百名にもわたるゲストと船員が、この6名を残し全員姿を消していた。
そして、テラスレストランのシャンデリアには男の死体が吊るされていたのだ。
状況から考えて、謎の男は何者かに殺害されたことは明白だった。
――消えた乗客たちはどこへ行ったのだろうか?
――吊られた男を殺した犯人は、この中にいるのだろうか?
残された乗客である、四葉財閥の次期当主・四葉由紀とその使用人・蘇芳翔を中心に、乗客たちはこの窮地を乗り切るために話し合いを始めるのだった。