2187年 宇宙の旅 ─21人ぐらいいる!
2023年09月22日公開
2145年、人類はのちに『超空間航法』と呼ばれる新技術に挑み、『宇宙空間における初の空間跳躍』に成功しました。地球の人口飽和にあえいでいた人類は、新天地を求め、外宇宙に植民星を探します。
いくつかの候補の中から選ばれたのは、地球から300光年ほど離れた「ケプラー1649c」という惑星でした。長距離空間跳躍の実験を兼ねて無人調査機を送り込むうち、テラフォーミングすることで第二の地球となることがほぼ確定します。人々は期待をこめて、この星を『アーシア』と呼び始めました。
航路が安定するのは2167年。それまでに何十隻もの宇宙船と、積載された物資とが失われました。
有人飛行までたどり着いたのが2175年。これはアーシアのテラフォーミングが完了しているのかを確かめるための旅となりました。調査艇は300光年の距離を、たったの8時間で走破します。
偉大な一歩となるこの旅は、成功しました。―――片道だけは。
現地が人間の生活可能な環境になっていることを報告した帰路、調査艇は乗組員ごと超空間内で行方不明になりました。時空を歪めて作る超空間の内と外では通信を行うことができず、また調査艇の残骸も発見することができなかったため、なにが起きたのかは現在に至るも謎のままとなっています。
犠牲の上に航路や船の安全性は高まり、2182年、ついに大規模な星間移民が行われます。
無事にアーシアへと渡った人々は、ロボットが整備し、アンドロイドがサービスを行う人工都市の上で、新たな暮らしを始めることとなりました。
そして現在、2187年。
高速旅客艇パンゲア号は地球を発ち、一路アーシアへと向かっています。あなたがたを乗せて。
SF群像劇型LARP