星の死を知る飛行士よ
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星の死を知る飛行士よ

2022年04月01日 公開評価
4.5
(13)
プレイ済み73

4

1

3

150

経験者におすすめ
2
SF
2
推理重視
1
ロールプレイ重視
1
シリアス
2
エモーショナル
2
タグ追加

イントロダクション

オルフェウス・プロジェクト。移住可能惑星の探査のため、コールドスリープを繰り返しながら数百年に渡って長距離航行を行う計画だ。コールドスリープから10年ぶりに目覚めた4人は、コントロールルームにて異変に気付く。 そこにあったのは、頭部を破壊されたアンドロイド。そして、プロジェクトメンバーの一人であるノエのミイラ化した死体だった。 4人の宇宙飛行士たちは、真実を知ることができるのか?

クレジット

制作者 しんこすたん
イラスト 瀬田ゆう
公式ページ

レビュー

しんこすたん
しんこすたん
ネタバレありコメント828文字
小ネタ解説の続きです。ネタバレが含まれます! さて、本作の固有名詞はギリシャ神話から引用させて頂いております。5人の宇宙飛行士が参加しているオルフェウス・プロジェクトは、吟遊詩人のオルフェウスから。MNEは記憶の女神ムネーモシュネーから。  オルフェウスは冥府下りをした人物として知られています。妻を亡くし、自ら冥府に行って連れ戻すことには成功するも「冥府を出るまで振り向いてはならない」という約束を破ったことで再び妻を失ってしまったとか。  この「一度は冥府に行って、戻ってきた」という伝説をもとに、「滅びかけている人類を蘇らせる」という意味を込めて人類連合は彼の名をプロジェクト名とした……という設定です(余談ですが、日本書紀にもイザナギの黄泉返りというオルフェウスの話とほとんど同じ物語がありますよね。イザナギ・プロジェクトと迷いました)。  これは世界観の設定上の話ですが、実はストーリーとしての意味もあります。MNEを停止した後で選択を迫られる「地球」と「宇宙」の2つの進路。これは同時に「振り向いて現世に戻る」か「振り向かず来た道を進む」というオルフェウスの選択に似たものでした。天才シナリオ置き場奇譚館のゴリ主義様のふせったーでここ以上に語ってくださっていたので、詳しくはそちらで……!  MNEに関しては「記憶 ギリシャ神話」で調べたら最適に思えるムネーモシュネーが出てきたので、呼びやすい部分をお借りしました。マイナー過ぎないかと心配してましたが、FGOに出てきたのでアウト寄りのセーフかなと思ってます。  天才作者のいえもんさんが「Memory Neutralize Equipmentかなぁ」(荒れた記憶を凪ぎさせる機械みたいな)と素晴らしい頭字語であるように呟いて下さったので、自分の中では完全にそれです。    以上、命名に関する小ネタでした。構成などに関する話は別の伏せに書こうと思うので、そちらも読んで頂ければ嬉しいです。
おすすめコメント500文字
感想の場を借りて本作の小ネタ紹介などをいたします。 プレイアブルキャラのイニシャルがどちらも同じである事にはお気づきになられたでしょうか?また、彼らのファミリーネームはSF作家が元になっています。 アーノルドは「われはロボット」などで有名なアイザック・アシモフ、ベアトリスは「華氏451度」などで有名なレイ・ブラッドベリ、クリスは「幼年期の終わり」などで有名なアーサー・C ・クラーク、ダミアンは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」などで有名なフィリップ・K ・ディックです。 ノエ・ユナには由来はなく、口当たりの良い名前を探して名付けました。ノエ……可愛いですよね。ユナ……も可愛いですよね。可愛いの二乗です(主観の押し売り)。 「コールドスリープから目覚めると、ミイラ化した仲間が縛られていた」は完全に火の鳥宇宙編です。 火の鳥宇宙編、とてもマーダーミステリーっぽくて良いですよね。自分がプレイヤーであの真相を見せられたらきっと怒りますが。 果たして本作で現れた死体にはどんな秘密が隠されているのでしょうか? 次の小ネタはネタバレが含まれそうなので、ネタバレあり感想に書こうと思います。

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薮桁
薮桁
おすすめコメント31文字
没入感や余韻を楽しみたいSFファンの方におすすめしたい作品です

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レゼ
レゼ
2022/05
ネタバレありコメント1416文字
ウズにてプレイしてきました! しんこすたん氏、無限人マーダーミステリーの次は無限回マーダーミステリーとは、やってきましたね…! 相変わらず面白かった〜! 各キャラクターが抱える背景がや被疑者とのノエとの関係性も感情移入しやすく、スッとロールプレイに入りやすいところもよかったですが、何よりシナリオの構造や仕掛けられた工夫が良かったです。 ○議論の理由づけについて マーダーミステリーでは決まった時間を使って話し合いを行いますが、なぜ決まった時間行う必要があるのか、そもそも議論がなぜ必要なのかにシナリオ的な理由づけを新しい方法でするシナリオでした。 最も一般的なのは「警察がくるまで●時間かかる」パターンですが、変わった方法をとっているシナリオとしていとはきさんの『マーダーミステリー・ゲーム』、ccfoliaさんの『バロン・サムディと賑やかな死体の謎』があり(それぞれ公開情報なのでネタバレなし)、それらに続く面白い方法、かつかなり綺麗な形だと思いました! ○無限回マーダーミステリーについて これも面白かったですね〜! 海外の研究でマーダーミステリーをAIで生成するみたいなものがあった気がしますが、それをリアルで実現したような話でした。特に面白かったところは、実際にアンドロイドを「殺害」するというリアルマーダーミステリーでは不可欠な部分を、1度だけ実際にアンドロイドを壊しそれを再利用するという方法がとられているところです。 全員が一旦殺人鬼役をやっておいて、その回の殺人鬼以外の人の記憶から殺人シーンを抜くという引き算型のマーダーミステリー、SDGsが考えられていて最高でした(?) ○「繰り返している?!」について しっかり、ただ10年経った訳ではないということを示す手がかりが丁寧に配置されていて、無理なく真相にたどり着けるようになっていました。ここの構造に気づく瞬間がこのシナリオの楽しいポイントの一つだと思うので、設計が丁寧で好きでした。この仕掛けの周辺の情報量がかなりちょうど良くて、没入感を失わずに考え続けることができたと思います。バランス感覚が良い ○BGM・イラスト・音声について 良い! 特にキービジュアルですが、ノエがミイラになっていることに終わるまで気づきませんでした。5人が楽しそうに議論している様子、ミイラになってしまったノエの体をプレイ後に見ると心にくるものがあります。壁の色彩もかなり雰囲気があって、匂いが伝わってくるような感覚を受けます。 BGMもかなり良くて、M(ミュージック)というかS(サウンド)みたいな感じでしたが、ずっと流れてる効果音的な何かが宇宙感をかなり増幅させていました。良い! 最後のノエ音声も超良いです。 ==追記== マーダーミステリーを自動生成する論文、こちらです。 https://www.hpi.uni-potsdam.de/hirschfeld/publications/media/JaschekBeckmannGarciaRaffe_2019_MysteriousMurderMctsDrivenMurderMysteryGeneration_IEEE.pdf 日本でいう「マーダーミステリー」ではなく、殺人事件一般としての「murder mystery」の自動生成っぽいですが、キャラクター同士の関係性と動機を自動生成するのは面白そうですね
おすすめコメント30文字
良いです!しんこすたんシナリオが好きな人には特に間違いない!

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