精神崩壊マーダーミステリー 『ドクドグラ』
Q医科大学付属病院の精神病棟――ここに入院する患者は重篤な症状の者が多く、家族からも見放され、世間から隔離されている。
患者は名前すら剥奪され、職員から部屋番号で呼ばれる。まるで囚人のような生活だ。
そんな折、この精神病棟で殺人事件が発生した。
殺されたのはQ医科大学精神医学部長、鰒仁田(ふぐにた)アツシ。彼は病棟内で殺された。
容疑者は入院していた患者4名。つまり君達だ。
死体が発見された朝、君達は『助手』と呼ばれる病院スタッフに呼び出される。
『私達はこの事件を隠蔽し、特別閉鎖病棟を閉鎖・処分することに決定いたしました。
あなた達患者もそのまま処分……と言いたいところなのですが、チャンスを上げましょう。君達で犯人を見つけ、我々に差し出してください。
そうすれば他三人は退院させてあげます』
君達は事件解決のため、または自らの目的のために話し合いを始める。
噛み合わない話し合い、覚えのない証拠、毎夜見る理解不能な悪夢。妄想と現実の狭間で、狂人達はどのような結末に辿り着くか。
――この謎は、狂人にしか解けない。
・本作はある程度マーダーミステリーに慣れた方向けに作成されています。
他のマーダミステリーを10回以上プレイされた方を推奨します。
・本作のジャンルは『アンチ・ミステリー』です。人によってミステリーではないと感じたり、理不尽に感じる点があります。
もやもやする結末となる場合もあります。なにが起きても許せる方を推奨します。
・本シナリオの元ネタは夢野久作著『ドグラ・マグラ』となります。
ですが、元ネタを知らなくとも推理に影響したり、楽しめないといったことはありません。