開演、十九時
客席 60 の、小さな劇場。
旗揚げ 15 年の劇団の、解散公演の初日です。開演は十九時。
芝居の終盤に、主人公がグラスを呷る場面があります。
15 年、何百回もやってきた所作です。中身は、いつもただの水でした。
二十時五十分。看板俳優の蓮見郁、47 歳が、その場面でグラスを呷りました。
五分後、蓮見は倒れます。客席は、演出だと思って拍手をしていました。
グラスに水を注いだのは、小道具係です。
記録に残っていて、本人も否定していません。
——では、水差しの中身は、いつからそうだったのでしょうか。
GM+5 人/100〜130 分のオンライン向けマーダーミステリーです。
手を下した人に殺意がないという構図を扱います。手がかりは小道具の受渡帳・稽古の記録・楽屋の出入りといった文章資料で、イラストや盤面の読み取りを必要としません。決着は劇団会議の二段(公演を続けるか/外へ何を発表するか)です。ココフォリア用の素材テキストと GM 用進行シートを同梱しています。
制作は「アイ-Q ラボ」。時刻を題名にしたシリーズ 5 作のうちの 1 作で、2 人用から 6 人用まで揃っています。