あの日の手紙
高校の同級生、桜木神奈(さくらぎかな)、横溝健太(よこみぞけんた)、浜田悟(はまださとる)はいつも行動を共にする仲良し3人組だった。楽しかった日々。ずっとこんな日々が続いていくのだと思っていた。
あの事故が起こるまでは。
あの日、悟が強く頭を打つ事故に遭い、意識不明の重体となった。医師の判断によると、今後意識を取り戻す可能性は0に近いという。呼吸はあるもののピクリとも動かず、あとは死を待つだけという状態だ。しかし、そんな重大な事故であるにも関わらず、どこでどのように起こったものなのかは、なぜか全く公表されなかった。
悟の事故はクラス中に衝撃をもたらした。幼い頃からの友達である神奈と健太にもたらされたショックはさらに大きなものだった。
事故から1年経っても、悟は目を覚まさない。きっと悟はもう戻ってこれないのだと、神奈と健太はどこか諦めていた。以前までとは全く違った日常の中、鬱々と過ごす日々。
そんな中、知らないメールアドレスから一通のメールが届くのであった。
「君の友達を助けたければ、鐘の音色に耳を澄まして。もう一人の大切な友達と一緒にね。」
横浜の地を実際に巡りながら、
それぞれの思いに向き合う
"青春マーダーミステリー"
楽しかったあの日々は、もう戻らない。
ずっと変わらないと思っていた日常は、
犯した罪によって簡単に壊れてしまう。
償い切れるわけでもないのに、
ずっと罪悪感を持ち続けて、
自分の本当の想いに蓋をする。
そんな鬱々とした日々を過ごす中、
耳を澄ますと聞こえてくる声。
ありのままの自分を
思い出させてくれるような気がして、
気づけばその声に導かれるままに、
横浜の地を歩んでいた。
これは、
ある高校生たちが懐かしの地を巡りながら、
それぞれの思いに向き合う
青春マーダーミステリー。