薄く雪化粧した街にぽつぽつとオレンジ色の光が灯る頃。 幼馴染の男女4人は、明かりを避けるように山奥へと車を進めていた。 彼らはギャング団「ジングルベル」。 聖夜に鳴り響く鐘の名を冠したその集団は、 “立派な口ひげを携えた老人”がこの山奥に住み、 “とんでもない財宝を持っている”という噂を聞きつけ、 盗みに入ろうとしていた。 かくして無事に山小屋へ忍び込んだ4人だったが、 いくら探しても財宝らしきものは見当たらない。 仕方なく立ち去ろうとしたそのとき—— 家主である老人の「死体」が見つかった。 彼らの掟では「悪事に手を染めても殺人はご法度」。 では、この中の誰が“サンタ”を殺したのか？ あるいは、これは偶然の事故なのか？ 凍てつく夜に、真実を暴く“最後の話し合い”が始まる。