■ストーリー
「光と影の民俗学」をライフワークとする文化人類学者、毛利一樹(もうり かずき)は、戦国大名毛利氏の血を引く安芸文化大学(あきぶんかだいがく)の教授。教授は、十年に一度開催される「影送りの儀式」という奇祭の調査のため、鳥取県 津羅美村(つらみむら)の板谷(いたや)集落を訪問していた。
「かげおくり」とは、元々、残像現象によって空に映る影を死者に例え、話しかける伝承あそびである。それが集落全体の儀式となっているこの村は、毛利教授にとって「光と影」に関わる格好のフィールドワークの対象だった。
実は、十年前にも教授は研究室のメンバーとこの儀式の調査のために訪れていたが、メンバーの一人が事故死したことで調査は頓挫(とんざ)していた。この村には、平家の落人(おちうど)の言い伝えをはじめ様々な伝説が残っており、この儀式の詳細な調査をする機会を再び得られた教授は興奮を抑えられなかった。
しかし、三月二日の儀式を待たずして、十年前に事故死した大学院生と全く同じ場所で毛利教授は遺体となって発見される。十年前の事故の関係者が同じような状況で事故に遭う可能性は低い。教授の命を奪った犯人が、この村の内部に潜んでいるのか。はたまた、教授に同行した調査グループのメンバーの中にいるのか。
季節外れの豪雪によって孤立した集落で、次なる惨劇を回避するためにも、あなたたちは真実を追求しなければならない。
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本作品はフィクションです。登場人物や団体、地名などはすべて架空のものです
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【クレジット】
企画・制作 Office KUMOKANA
シナリオ・ギミック Office KUMOKANA
原案 ジュン
制作協力・校正 一那