夢見る阿修羅
約百年前、第4次世界大戦が勃発し、人類は自らの手で世界を焼き尽くした。
度重なる戦争によって、鉱山も油田も底を尽き、鉄も火薬も「高級品」となった。
生き残った人類は、かろうじて資源の残る「オアシス」と呼ばれる地帯に身を寄せ、そこで共同体を築いた。
それぞれの共同体は占有するオアシスを守るため、そして奪うために日々戦っている。
しかしその戦いの有様は、先祖返りしたかのよう。
鉄や火薬が枯渇し、銃火器が簡単に使えるものではなくなった今、兵士の装備は時代が巻き戻り、剣や槍を手に戦う、原始に還ったような戦争が、再び主流となった。
そんな中、旧中国雲南省に広がるオアシスを拠点とする「桃源郷」は、未だ枯れぬ鉱山を武器に変え、近隣の共同体を併合していき、現在は旧アジア最大の勢力となった。
これは桃源郷を守る5人の戦士たちの物語。
バトルシステムをマーダーミステリーに組み込んだ作品です。
世界観:ポストアポカリプス
傾向:物語重視