ユールの夜にとざされて
2025年05月26日公開
- 人が刻むのは記録か記憶か - あらゆる場所に張り巡らされた監視ネットにより全世界の事象は常に【記録】され、AIの編集したデータが歴史として保管される。 研究が進み、生きていくのに都合の悪い記憶を凍結する技術「メモリフリーズ」が完成すると、人の【記憶】すらAIによって最適管理されるようになった。 さらにAIは治安維持のためメディア規制を始め、人々の感情を揺さぶりすぎるという理由で[漫画本禁止令]を発令する。 紙の漫画本は発禁となり、人々はAIが制作・検閲したデジタルコミックしか目にできなくなった。 それから50年後。 中央監獄で高齢囚人が奇妙な言葉を残して亡くなる。 バラバラになっていた3人の幼馴染は調査のために雪に覆われた故郷に再び集う。