ケッコンシキ
日本の指定暴力団「くれない組」の組長の息子と
海外では名の知られたイタリアンマフィア「ビアンコファミリー」のボスの娘が晴れて結婚式を挙げた。
ビアンコファミリーは、くれない組に巨額の結納金を託した。
くれない組はその金を資産運用して、
日本での地盤をますます強化したのち、
ビアンコファミリーをこの国に招き入れると約束する。
日本進出を狙っているビアンコファミリーと
海外マフィアを手を組んで日本のトップになろうとしているくれない組の思惑が結びつく、最高の政略結婚となった。
結婚式の二次会は、中立存在である中華系のギャング「若葉会」が取り仕切ることになった。
会場となるのは若葉会が所有する「黒鳴館」。
くれない組、ビアンコファミリー、若葉会の3つの勢力がひとつの会場に集結する、波乱の二次会が始まろうとしていた。