鉄紺の証言
あなた達は見覚えのない場所で目覚めた。
そこは無機質な部屋だった。
自分のことはかろうじて覚えている者、記憶の欠落がほとんどない者、
自分の名前さえ思い出せないものなど、様々だ。
ここ数日の記憶がないこと、何故ここにいるのか分からないということについては全員に共通していた。
一か所に集まったあなた達は情報を整理し、その後分かれて探索、二時間後にまた集合することとなった。
だが、再び集合したその場には、あなた達を指揮していた圭太という青年の姿がなかった。
彼はどこへ行ってしまったのか。 そんな状況で、霊媒師と名乗る男が口を開いた。
「死者の声が聞こえる」 霊媒師の言葉は本当なのだろうか。
彼は死んでしまったのだろうか。 ここはどこで、何故自分達はここにいるのだろうか……