花世界
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レビュー

*もり*
*もり*
2022/05
ネタバレありコメント1643文字
……ねぇ、私はうまく笑えているかしら? 優しい貴方をこれ以上傷つけないように 残酷な現実は明るい言葉で覆い隠して、幸せで楽しい夢を描くの
 ・ 私は機械に繋がれた蓋つきのケースで、貴方はベッドに眠っていた その違いを知った時から、もしかして……と思っていたの 私は白雪姫?それとも眠り姫? 
・ 私の体調を常に気遣ってくれる優しい人 誕生日を告げたら、春一番の良い日だと言ってくれた人 博士に似ているとは思ったけど、なぜか博士だと言い切ることはできなかったわ ・ 大きな花々に囲まれて、私はまるでアリスになったみたい
 ・ 映像の中の懐かしい父は、緑の手をしていた (お父さん…… 間に合わなくてごめんなさい) そして、リッキーが犯してしまった罪と罰について考えを巡らせている時 疑惑は確信に変わったの あぁ、時の魔法が貴方を今の姿に変えてしまったのね……って 私たちの約束って、何だったのかしら? 博士夫妻の16年前の絶望って、もしかしてリッキーの出生に関すること? あまりにもたくさんの情報が流れ込んできて、頭がおかしくなりそう…… 
・ 「希望は君の中に」 その呪文によって、私は優しい魔法使い達に眠らされたのかしら
 ・ 更に、過去の記憶が一気に流れ込んでくる…… 幸せな誕生日に私の犯した重すぎる罪 止めて!もう見たくない!と心の中で叫びながら それでも受け止めるしかないのだと冷静に考える自分もいて 私は…… 何ができるのだろう? きっと、私には抗体がある だからリッキーに研究してもらって リッキーや、外の世界で生き残った人たちの役に立ててもらえないかしら ごめんなさい、リッキー…… 貴方にたくさん負担をかけてしまってるわ たくさんたくさん苦しめて、待たせてしまったのね 
・ 入口のパスワードは、きっとリッキーの誕生日 いつか分からないけど、どこかで生き残ってる人たちから届いた通信の記録 そして…… この施設も侵されているのなら、おそらくリッキーにも抗体がある 希望はまだ潰えていないわ ただ…… 彼のためには、どうするのが一番良いのかしら?
 ・ 自分は先が短いからと、私1人で外に出ることを促す貴方 そんなこと、するわけないじゃない…… 安楽死薬なんて、ロミオとジュリエットみたいね でも私たちはすれ違うことなく、いま一緒にいるわ だから……「いつまでも一緒にいようって約束したじゃないですか」 気づかないふりを続けるべきだったのかもしれない けれど、もう耐えられなかった 「お嬢ちゃんは、儂の名前が分かるかね?」 私がその名前を告げた時、貴方にかけられた魔法は解けたの 
・ 私と一緒に生きて欲しい 何十年も待たせてごめんなさい ずっと押し込めていた想いと懺悔の言葉が涙と共に溢れる そんな私に、貴方はプロポーズしてくれた たくさんの花々が咲き乱れる前で…… そして、思い出のバラ園に一緒に行こうと言ってくれたの 
・ 100年も眠り続けなくてよかった 私の愛が貴方を守ったなら、こんなに嬉しいことはないわ 
・ リッキーの誕生日を勘違いしてて、ロックがかかっちゃって ロック解除と外部への通信チャレンジを日課にして暮らしていこう ってなったのも含めて、私たちらしくて笑っちゃった ・ ……めでたしめでたし? 本当に? 私の撒いた種が荊となって貴方を捉え 透明な棺に閉じ込めてしまった これは、不思議で残酷な美しい悪夢 ・ 
・ ・ 終わった直後は、悲しくも慈しみに満ちた美しい物語だと思っていたけれど 一晩経ったら、本当は恐ろしく残酷な物語だと気づいてしまいました。 この棘はしばらく抜けそうにないですね…… 相手を悪戯に怖がらせたり傷つけるだけだから 必要以上のことは知ってても言わない という2人の基本姿勢が、お互いを思い合ってる2人そのもので好きでした。 相方さんが最初から最後までとても温かくて素敵で、心奪われていました。

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