透明な檻
2026年10月16日公開
目を覚ます。
頬に触れているのは、ひやりとした硬い床。
耳を澄ます。
……ピッ。
……ピッ。
一定の間隔で、何かが鳴っている。
隣には、見知らぬ白髪の女性の死体。
俺も――この人のように殺されるのだろうか。
厚い透明なガラスの向こうでは、ひとりの女性がこちらを見て叫んでいる。
記憶はない。
なぜここにいるのかも、この女性が誰なのかも分からない。
――この部屋から抜け出す方法は?
断片的な記憶を辿るたび、目の前の事件と、二人の過去が少しずつ繋がっていく。
そして俺は、どうしても思い出さなければならない。
大事なことを。
そして、それを彼女に伝えなければならない――。
大切な人に、
《ありがとう》を伝えたくなる。
そんな作品を目指して作りました。
この作品を遊んだあと、もし誰かの顔が浮かんだなら、ぜひその人に、気持ちを伝えてみてください。
この作品が、そのきっかけになれば嬉しいです。