妖虎伝説殺人事件
2026年05月08日公開
昭和二十六年、冬。とある名家のもつ山荘に客人が集った。莫大な財産をもつ当主は、この日に後継者を指名すると宣言していた。
この山荘にはさまざまな思惑を抱えた客たちが招かれていた。財産を狙う者、古き因縁に導かれた者、隠された秘密を暴こうとする者。
——そして、その情念のあまり人ならざる何かと化した者。
その夜、客の一人が猛獣の爪に喉を裂かれたような無惨な死体となって発見された。部屋は内側から鍵がかかっており、窓から出入りしたとしても人間が塔の外壁を登ることは不可能と思われた。奇怪な密室殺人の謎が、人々を戦慄させる。
もしや、人に紛れて人を狩る、伝説の「虎人(こじん)」の仕業だとでもいうのだろうか?
そしてまた死の帳が下りる——。
「ようこでんせつさつじんじけん」
「旧家の因縁」や「伝説になぞらえた不可能犯罪」など、横溝正史の「金田一耕助」シリーズのような雰囲気を目指して作成しました。