雪の下で、もう一度
2026年05月04日公開
雪はすべてを覆い隠す。記憶も、痛みも、後悔も。
だがその下で、確かに残り続けるものがある。
冬馬は雪の日にだけ現れるひとりの少女と出会う。どこか懐かしいのに、彼はその記憶を思い出せない。
少女はすべてを知っているように微笑み、ふたりは何気ない日常を重ねていく。
だがその時間は、終わりへ向かうためのものだった。
忘れられた過去と、残された想い。
誰かが忘れても、冬が憶えている。
雪は多くのものを覆い隠します。
けれど、その下で消えずに残るものもあります。
忘れることも、思い出すことも、きっとどちらも優しさです。