泥濘に沈む白磁の双殻
2026年05月03日公開
時は大正。
文明開化の華やかさが影を潜め、古き因習が色濃く残る山間の屋敷、森谷(もりや)家。そこは、当代随一の審美眼を持つと言われる当主・森谷源三郎が支配する、美しくも歪な揺り籠であった。
ある日の寒い夜、当主の部屋で、源三郎が冷たい骸となって発見された。
扉も窓も内側から施錠された完全なる密室である。
名門・森谷家は、先祖代々の土地と莫大な財産を持つ旧家であるが、その実態は「外部を極端に拒む」隠匿体質な一族である。
「家の不祥事は、家の中で片付ける」という鉄の掟があり、今回の当主殺害という一大事においても、警察へ通報することは許されない。
夜明けまでに犯人を見つけ出さなければ、この場にいる全員が当主を殺したことにされ、闇に葬られるかもしれない……。
そんな極限状態の中、互いの腹の探り合いが始まった。
今度は3人用を作ってみました。
3人用って特殊ですよね、展開が限られてしまうというか……。
けど、こうゆう展開もアリじゃない?っていうアンサー作品です。