亡き灰色の少女の醜憶
2026年03月26日公開
遠い昔、この世界には「灰色の一族」と呼ばれる、欲張りな一族がいた。灰色の髪を持つ彼らは力を求め、異世界から強大な存在を次々と呼び寄せていた。彼らはさらなる力を望み、そのためならどんな犠牲も厭わなかった。
やがて、その欲望が生み出した魔王は世界を破壊し、数えきれないほどの命を奪った。幾多の英雄たちが犠牲となり、世界はかろうじて守られた。
慈悲深く、そして愚かでもあった英雄たちは、灰色の一族にもう一度だけチャンスを与えた。しかし、彼らが呼び寄せた新たな災厄によって、世界は彼らを憎むようになった。
そして、時は流れ、現在。
ある屋敷に灰色の髪の少女がいた。
少女は自らが縫い上げた人間ほどの大きさの人形たちを見つめながら呟く。
「今はただ、私の命令に従うだけの人形たち……。でも、月の見えない夜が来ればきっと……」
大剣を持つ赤髪の猫人、杖を持つ緑髪のエルフ、盾を持つ金髪のドワーフ、弓を持つ青髪の人間。
精巧に造られていながらも生気のない人形たちに、少女がそっと囁く。すると、彼らの瞳は赤く光りはじめる。
「例の夜が来る前に、一日だけわがままを言わせてもらうわね」
少女は引き出しから一通の招待状を取り出した。
「クロ、彼女たちにこの手紙を届けて」
黒い猫は闇の中で赤い瞳を冷たく光らせた。
「……分かったにゃ。その願い、必ず叶えるにゃ」
こんにちは、作家のアン・ガンハンです。
本作には「Project DullG」独自のシステムが採用されています。
特に「所持品システム」と「調査システム」は密接に関係しあっており、調査の過程で所持品を一旦手放さなければ進行できないのがポイントです。
本作に登場するイラストはAI(Nano Banana)を活用して作成しております(活用範囲:キャラクター画像・挿絵)。
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ローカライズ:ウズスタジオ編集部
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