狼ノ宴 言の葉の護り人
「言の葉返し」
この山間の村で行われる伝統の日に向けて届いた招待状。
「おかえりなさい、貴方の魂。この宴の席に、狼の神の加護がありますように」
かつて外界から閉ざされていたその地の秘密を知るものはもうあまり多くは残されていなかった。
常世から送られた言の葉が、現世にかえると言われる「言の葉返し」の日に集められた人々。
並べられる食事と奏でられる音楽によって、呼び覚まされるように、記憶は蘇る。
「いつかきっと、助けに行くから。」
それは、誰かの祈りが浮かんで消えた、はじまりの物語。