供花に命を
【 供花(はなたば)に命を 】
A県S市に籍を置く私立白菊学園はお洒落な制服が評判の女子校である。白菊学園では、独自の取り組みとして『ツインズ』という制度を採用している。
ツインズとは、入学した生徒を卒業までの三年間二人一組にして、絆を育む大切さを学ぶという制度である。
また、白菊学園には、様々な部活動がある。自由な校風のために、生徒たちが部活動を立ち上げることもあるようだ。所属者の多い部活動には、部室棟の中から部室があてがわれることになる。
しかし、部室棟の部屋数には限りがある。全ての部活動が、部室棟を利用できるわけではない。所属者が少ない部活動は、『旧校舎』にある教室を部室としてあてがわれている。
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『天文部』の部室は、旧校舎の一室にある。
主な活動内容は、星を観ることと、天文学の勉強をすること。
ある冬の日、部員である六人は天文部の部室に集まって、部長であるミヨが淹れた紅茶を飲む。……それぞれの心中に、どことなく違和感を覚えながら。
『女子校』×『心霊』×『ペアマーダーミステリー』