憂目の燈
2026年01月09日公開
時は江戸。
近江国は草津の地にて、男性の死体が発見された。
居合わせた人間の中には、齢十五にも満たぬであろう少女もいた。
本物の死体を前にして泣きじゃくる彼女を、周囲の大人たちが必死に宥(なだ)めている。
しばらくして少女が落ち着きを取り戻し、ようやく会話ができるようになった頃。
見開かれたその目には、日本人らしからぬ緋色の虹彩が浮かんでいた。
思わず皆は戦慄する。
この子は――"憂目の子"だ。
「あさか」と申します
マダミス作家の端くれです。
※一部のイラストにAI画像生成ツールが使用されています。