ブルーブロッサム
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シナリオ一覧
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心音-こころね-
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Kill? or Escape?
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雨夜に弔い、雨晴を待つ
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燈光の枷、灯執の天命
しんしんと降り積もる雪は、すべてを静寂に帰す。 無音の世界でひとり歌い奏でる彼女はまるで女神か天使のようだ。 俺なんかとはやはり住む世界が違うのだと思い知らされる。 彼女の唇から美しい音が零れ出る。静かな夜に響く綺麗な声。 歌う彼女の顔を見ていると、何に代えても守らなくてはと思う。 それと同時に――、彼女をぐちゃぐちゃにしてやりたいとも考えてしまうのだ。 私が歌う。彼の熱い視線が注がれる。 彼の真っ直ぐな眼差しに触れていると、何故か私も熱を帯びていく。 それと同時に――、この歌声を彼が唇で塞いでくれればとも考えてしまうのだ。 そんなこと、絶対に考えてはいけないのに。
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亡くした花影と狂い花
天候も四季も失われたこの世界で、一本の樹は花を携え続ける。 そして俺はその咲き誇る花をただ記録し、書き綴っていくのみ。 何故記録するのか? 分からない。そう指示されたからだ。 誰の指示か? 分からない。それは書かれていなかった。 では何故指示に従うのか? 分からない。だけど俺はこの樹を見守らなければならない。 それは直感と言うべきか、ここへ案内された時に思ったのだ。 “俺はこの樹を知っている”、と。 見覚えのあるようでいて、何も知らないこの樹が湛える可憐な花を、何と呼ぼうか。
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