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縷々道生我
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屍人村奇譚
【 屍人村奇譚 】 1960年、東京に社屋を構え、文化系の総合誌『水鏡』を刊行している水鏡社という出版社があった。 水鏡社は毎年慰安旅行を開催しており、今年は『史仁村』という山間の村に行くこととなった。 皆がそれぞれに旅行を満喫する最中、ある村人が声を上げる。 「大変だ!祭具倉庫に置いてあったお餅が盗まれたぞ!」 お餅を盗んだ食いしん坊は誰なのか、小説家達は嫌々捜査に乗り出すのであった。 彼らはまだ知らない、自分たちが未曽有の大事件に巻き込まれることを。
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機械島奇譚
【 機械島奇譚 】 時は大正、帝都から離れたある洋上に一夜にして現れた人工島。 その島は、文明発展の象徴として発明者の坂上源三(さかがみ げんぞう)に機械島と名付けられた。 それぞれの理由で機械島に集まった来客達は、その晩目撃する。巨大な岩の下敷きになった、坂上源三の死体を。 伝承、都市伝説、一夜で出来た奇妙な島。この事件に隠された真相は。
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人鳥は嗤う
【 人鳥は嗤う 】 『全身に包帯を巻いて、トレンチコートを着た不審者が出る』H県A市では、最近そんな噂が流れている。その不審な人物は、ずっと昔に流行した都市伝説の怪人から名前を借りて【トンカラトン】と呼ばれていた。 そんな噂がある土地に、父親と一組の姉妹が暮らす幸せな家庭があった。姉妹はとても仲が良く、お互いを大事にしていた。父親である山井 鳥次(やまい とりつぐ)も、母親を早くに亡くした娘たちを大事に育てていた。 しかし、平和な日常は唐突に終わりを迎える。 19時15分、姉妹は居間で呆然と立ちすくんでいた。目の前にあるのは、山井 鳥次の死体。……それと、首から大量の血を流して倒れている、全身に包帯を巻いた怪人―――『トンカラトン』の死体だった。 穏やかな日々は、もう帰ってこない。 されど、彼女たちは知らなければならない。 この家で、何が起こったのかを。
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命に供花を
【 命に供花(はなたば)を 】 白菊学園(しらぎくがくえん)は『ツインズ』という独自の制度を採用している女子校である。 ツインズとは、入学した生徒を卒業までの3年間二人一組にして、絆を育む大切さを学ぶ制度だ。 2月のとある新月の夜、白菊学園に通う生徒会役員たちが、『願いを叶えてくれる幽霊』を呼び出すための『降霊会』を行った。 降霊会の最中、突然落ちる雷。真っ暗になる教室。 暫しの混乱の末に灯りがつく。しかし、降霊会の会場には何の変化もなかった。 しかし、突如起きた停電や不可解な足音に『願いを叶えてくれる幽霊』の存在を感じた少女たちは、『幽霊がまだ学校の中にいるかもしれない』と考えて、夜の学校探索に赴くのであった。