年が明けてすぐ。吹雪の夜だが、いつものように慌ただしい食堂。寡黙な大将、元気なバイト、冷静な常連客、なぜか居座るライバル店主、そしてホールを切り盛りする大将の娘。更に、カウンターではインターネットラジオの収録をする男女の姿が……。時すでにお寿司「っというワケで、マーダーミステリー専門ポッドキャスト【夜のマダミス食堂」の収録を始めていきたいと思います」りにょり「夜のマダミス食堂は、マーダーミステリーを遊ぶのも作るのも大好きな『時すでにお寿司』さんと、私『りにょり』がお送りするマダミス専門番組です。毎回……」——いつも通りのはず、だった。ところが今日は様子が違った。厨房で大将が血を流して倒れているのが見つかったのだ。外は相変わらずの大吹雪。誰も帰れず、警察も到着しない。店内が混乱に包まれる中、カウンターに座っていた男女が一歩前に出て言い放つ。「そうだ皆さん、私たち二人と一緒に、犯人を探しませんか?」——こんな時に何を言い出すんだろう。とはいえ、犯人がこの店の中に居ることだけは確かである。果たしてこの混乱の中で、大将の死の真相へ辿り着くことができるのだろうか。