始まりは、定年を迎える運転士ヤブさんのラストランイベントの企画会議からだった。集客力に欠ける!…と経営陣は頭を抱えていた。そんな中、お問い合わせフォームに1通のメールが届く。その内容は、現在の犀川駅近辺に埋蔵金がある、というものだった。それを皮切りに続々と眉唾ものの情報が集まってきた。慢性的な経営難に陥っていた令和豊国鉄道は、集客に繋げるチャンスとばかりにイベントを立ち上げたのだった。『TOYOKUNI財宝TOKI巡り美肌効果抜群温泉でDOKI縁結びありがとうヤブさんお化けもでるかも!?』列車を使った財宝探し、温泉巡り、マッチングイベント、真冬のミステリーツアー…。ラストランはどこへやら。とにもかくにも宣伝効果は抜群で、全国から応募者が殺到した。令和豊国鉄道、そして参加者たちの様々な思惑を乗せた列車が今、動き出した。