えりさき
衿崎
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シナリオ一覧
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荒廃のマリス
「無知は罪だ」 好奇心を、探求心を、向上心を、絶やすことなく燃やし続けろ。 死を無駄にするな、少しでも前に進め。 考え続けろ。 自分の代では不可能でも、いつかきっと叶うと信じて。 ―――。 空は、見えない。 太陽光が大気中で反射し、薄気味悪く輝いている。 空を包み隠す紫色の靄が、どこか美しくも思えてしまう。 人類は、1000年程前に滅びた。 原因は、生物兵器として作られたとあるウィルスだ。そいつは瞬く間に世界中に波及し命を奪っていった。 その結果、偶然抗体を持っていた一握りの人間を除き、ほとんどの人類がいなくなってしまう。 すべてを失い、それでも生き残った人類は、長い時間をかけて少しずつ文明を取り戻していく。 人類が自ら作りあげ、人類を滅ぼしたそのウィルスを、人類は「マリス」と名付けた。 ―――。
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ウロボロスの眠り
心理学研究の権威・神埼龍臣の作り上げた「ウロボロス」という催眠術。 世界に衝撃を与えたその研究成果を利用しようとする者は少なくない。 その日も、神埼教授の住む孤島の洋館には数人の来客があった。襲いかかる嵐も雷も、目的へと突き進む彼らを止められはしなかった。 しかし洋館に着いてしばらくたった頃、神埼教授の死体が発見される。皆は話し合いの結果、警察が到着するまでの安全を確保するため、最も疑わしいものを幽閉しようと結論づけた。 始まる調査と推理。疑心暗鬼の中、真相へと辿り着け! 神埼教授を殺めたのは誰?ウロボロス催眠の正体は? 憎しみの連環を断ち切るかどうかは、貴方たち次第。
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星空のマリス
「知識は罪だ」 人類が長い時間をかけ辿り着いた、たったひとつの真実。 人は知る事で憎み、知る事で争い、知る事で殺し、知る事で滅んだ。 地下に逃げた我々は、その学びを決して忘れる事なく、否、決して思い出す事なく生きていこう。 ―――。 朝が来ると光が差し込み、やがて空が橙色に染まり、そして静かな夜が訪れる。 このシステムを思いつき開発した人は、きっと素晴らしい人だろう。 だって、朝焼けを見ていると、今日も頑張ろうって思えるから。 だって、夕暮れを見ていると、優しい気持ちになれるから。 だって、星空を見ていると、明日を待ち望んで眠れるから。 ―――この世界は素晴らしい物で溢れている。 作り物のように美しく、気味が悪いくらいに優しい。 そんな悲劇が似合わない世界で。 あなたたちのお話が、はじまります。
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カノケリ
舞台は、3万の人を乗せ、街から街へと大海原を走る船。 ここは、夏の太陽と生きる自由の街、「カノケリ」。 ……心地よい陽気の春を終え、花々は散り、熱気を帯びていく。 カノケリは海を漂う巨大な船だ。 島と島を渡り、様々な調度品や特産品などを運ぶことで生計を立てている。 今回の主人公は、そんなカノケリを守る、誇り高き船員たち。