■ストーリー
「ねえ、走馬灯って、本当に見えると思う?」
随分と不謹慎な事を訊くのだね、と思ったけれど、口にするのはやめておいた。
あまりにその瞳が真剣だったから。
ふと、考える。わたしはさいごに何を思い出すだろう。
家族との時間? サーカスの風景? なんでもない雪の冷たさ?それとも、それとも。
本当に見られるのなら、映画館の特等席に座っている気分で楽しみたいものだよ。
贈り物を受け取るみたいに、その時間を味わっていたいのさ。
「最高の走馬灯を、見せてあげるよ」 それは、クリスマスの夜に訪れる。
なんてことない奇跡のお話。
店舗より
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