■ストーリー
2018年。
高校卒業から10年後の8月に同窓会を開くことがブームとなり、同窓会を舞台にした様々なテレビや動画企画が行われた。
「学園クイズ!卒業生いらっしゃい!」もその一つ。
様々なエピソードを持つ10年前の卒業生や先生たち数名を母校に集めて、ミニコーナーをつないでドキュメンタリー番組を作る。人気コーナーはクイズコーナーだ。
今回選ばれた同窓会は「烏丸(からすま)高校」。
この高校は過疎化とダム建設のためちょうど10年前の2009年に廃校となった。
しかし、政権交代による事業仕分けでダム建設は中断されて、校舎は今もその姿を保っている。彼らは最後の卒業生でもある当時の生徒会関係者だ。
8月某日の深夜0時。廃校の「烏丸(からすま)高校」講堂に8名が集まった。
8月ということで夏祭りをイメージした開催会だ。
撮影は早朝5時からということで、遅刻しないように前泊をこの校舎で行う。
講堂のスクリーンに、最初の撮影のクイズコーナー『ラブリー学園!(LG)』についての説明が流れた。早朝5時まで懐かしい学校内で思い思いに過ごす。
早朝5時。講堂に集合したのは7名。唯一の当時の先生1名が来ていない。
番組スタッフ(LG事務局)が簡単に学校内を捜索したが見つからない。
仕方がないので7名でクイズコーナー『ラブリー学園!(LG)』の収録が始まった・・。
しばらくして先生が遺体で発見されたとの一報が入り、司会(GM)の様子が一変した。まさか我々に犯人探しをさせるなんて、そんな番組だとは知る由も無かった・・・。