■ストーリー
後年、日本経済の絶頂期として知られる1980年代。バブル経済の栄華と喧騒からひっそりと離れた目黒の裏路地に『Bar silence』があった。
その静かなバーで、男が死んだ。
独りで酒を呷り、床に倒れ死んだ。
男には幾つもの秘密があったが、その全てを知る者はいなかった。
半年が経ち、バーのマスターが客を招いた。
「故人の残したボトルがまだあるんです。彼を悼むと思って、どうかお越しください」
集まったのは、男と縁故ある者ばかりだった。
男の秘密とは?
そして男はどうして死なねばならなかったのか?
カウンター越しのマスターは沈黙を守る。
バーでは何より秘密が貴ばれるからだ。
あるかも判らない真実は、あなたたちが見つけなくてはならないのだ。