■ストーリー
夢歴3022年- 巨大都市モルフェウスの夜空には、二つの月が存在した。
[第二の月]に住まう[夢見の君]は、いついかなる時代もどのような時空であっても、モルフェウスの人が見る[夢]を観測し庇護し続ける……
不老不死の天上の御子[夢見の君]を君主と崇める巨大都市[モルフェウス]に、[眠り病]と呼ばれる奇病が蔓延していた。罹患者は眠りの中で幸福な夢を見続け、やがて昼夜問わず夢の虜となり、深く眠りについたまま二度と目覚めなくなってしまうのだと言う。 ある雨の夜。裏通りを流れる黒い川のほとりに謎の女が流れ着く……彼女の名はルゥナ。 街の掃除屋・ウワバミに拾われたルゥナは、オカルト雑誌「アテナ」の編集長であるアイリス・フォスと引き合わされる。
彼女は[夢見の君]と流行病の関連を疑い、秘密裏に調査をしているのだった。 四年に一度、国を上げて行われる祝祭[月蝕の儀]に向けて湧く都市の裏側で、人知れず“魔性”が蠢き出す…… !