数寄を殺すにゃまず器から
時は元和(げんな)
尾張の魔王、織田信長より発せられた
「茶の湯御政道」
人をもてなす技の集大成「茶の湯」にて用いられる
様々な茶器に特異な価値を見出し
これまでの土地俸禄制を残しつつも
名物俸禄制を新たに作り上げ
石高を厭わず、家臣たちの忠を集めることと相成った。
しかし関白秀吉が治世の今日にて
身内での茶会を開きし折
筆頭御茶道である千宗易から賜った大名物
「背高黒茶碗」が何者かの手により
割られていたのを見つけた。
前日に茶会を開いた折には
ヒビどころかキズすらなかったはず。
その名物がこの世から失われるのは
さぞ惜しいことではあるが
なにより御茶道から賜った品を割るなど
関白様からの信頼を失うやもしれぬ一大事
茶碗を割し不届き者を早急に見つけ
御家の面目を保つべし。
漫画「へうげもの」を下地に書いたものです。まだ”忍び”という存在がない時代の暗躍ってヤツを、ゲームシステムとして取り込みたくて作りました。みなさんも暗躍しちゃってください。