帝国漂流船のバルカロール
2024年11月06日公開
1880年、アラビア海。
亜大陸の平定後、帝国海軍は島嶼部への調査隊の派遣を続けていた。
有人島調査を無事に終えた一艇の調査船は島を離れ、6人の隊員を乗せ帰路についていた。
穏やかな波と晴れ渡った空が、旅の帰路を祝福しているようだった。
甲板で潮風を受ける6人の表情には旅の疲労がありながらも、それぞれが自身の技能を余すことなく発揮した達成感が滲み出ていた。
あとは亜大陸の港に帰るのみとなった。
眩しい夏の日差しを探検服の背に浴びながら、亜大陸の港に思いを馳せる。
しかし、思い描いた夢は叶わず、アクシデントに巻き込まれてしまう。
我々の身に何が起こったのだろうか?
整理するためには、順に思い返す必要があるだろう。
【2024/11/17 追記・編者代筆】
2024/11/17に、エンディングの一部表現などを含む軽微な修正を行いました。これ以前に卓を立てた場合は、再度立て直していただけますようお願いします(ゲーム内容の大きな変更はありません)。
このシナリオは、連続リリース企画「本格マダミスウィーク」の参加作品です。イベントの詳細は、特設ページがありますので、そちらで確認をお願いします(企画を一切知らない場合でも問題なくプレイできます)。
また、この作品は、「個別に配布されたハンドアウトや手がかり(カード)などの情報を基に、プレイヤーが議論を行いながら、事件を起こした犯人を推理する」ゲームとしてシナリオ作成を依頼しています。
ゲーム進行の再現度を高めるため、プレイヤーには割り当てられたキャラクターを演じてもらい、議論などのゲーム中の行動については大きな制限を設けています。そのため、このシナリオでは、シナリオ中でキャラクターがどのように行動したのかという「キャラクター推理」が中心となるように設計されています。
したがって、リソースを管理しつつ自身に課せられた目標を多く達成する「駆け引き要素」や、ハンドアウトをもとにプレイヤー(≠キャラ)がどう振る舞うのかという「対人推理」を、マダミスにおける推理要素だと考えている方々には、このシナリオは合わない可能性があります。
この追記を見る前にプレイしてしまった方には申し訳ありません。
以上のことを了解した上で、本シナリオのプレイをお願いいたします。
【追記終】
〈クレジット〉
シナリオ・イラスト・BGM:JacK Flamsteed(雨宿りの回廊)
編集・ゲームデザイン:濡影(雨宿りの回廊)