尊氏の太刀
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尊氏の太刀

2024年01月16日 公開評価
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足利直冬(あしかがただふゆ)という男がいた。室町幕府を開いた足利尊氏(あしかがたかうじ)の庶子で、稀代の軍才を有していたが、尊氏に認められることなくその生涯を閉じたという、悲運の士だ。 直冬は1349年に長門探題(ながとたんだい)に任じられて備後(びんご:現在の広島県)で善政を敷いた。しかし、彼の養父が失脚すると、尊氏は直冬の討伐を決定、杉山又四郎(すぎやままたしろう)を刺客として差し向けた。直冬は配下の磯部左近将監(いそべさこんのしょうげん)や河尻幸俊(かわしりゆきとし)らに助けられ、鞆津(とものつ)から九州に落ち延びたというのが定説であった。 ところが最近の学説によると、その前年に直冬を南朝成敗に派遣した折りに、尊氏は自らの太刀を授け必勝を祈ったという。そして、尊氏の太刀と称される遺物がここ竹原で発見されたというのである。 尊氏の太刀が本物ならば、直冬が当初は尊氏の信任を得ていたこと、そして彼がここ竹原に逗留していたことが明らかになる。古代日本史は大きく書き換えられることになるだろう。 ことの真偽を確かめるため、識者たちがこぞって推参した。竹原市の「町並み保存地区」にある、武家屋敷を模した宿場で、尊氏の太刀の鑑定会が行われた。 これは、鑑定会に集った4名の男女の見たうたかたの夢。

作品について

竹原市を舞台にしたマダミスということで、そのあたりの文献を漁っているうちに想像の翼が広がり、こんなシナリオができました。もしかしたらあったかもしれない、60分間の歴史の旅へようこそ。

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