バレンタイン・シャッフル3
200×年2月14日。ここは私立マツタケ学園高等学校。男女共学校。
不純な異性交遊に厳しい校則がある学園で、バレンタインデーの本命チョコレートを複数人に渡す・複数人からもらうことが禁じられている。
一方、部活動には寛容で幼馴染3人が設立した「探偵団」は、学園の生徒が楽しい学園生活を送れるように、相談事やトラブルの解決など人助けに取り組んでいる便利屋代わりの部活だ。依頼が無ければ部室棟1階の部室で遊んでいる。
17時のチャイムが鳴るのとほぼ同時刻に、学園内の体育館裏あたりで物音が複数発生した。続々と体育館裏に人が集まってきて、その人数は5人となり彼らは呆然(ぼうぜん)と立っていた。集まった彼らが見ていたのは茂みだった。
茂みには、全身に細かい傷をつけた男子生徒が仰向けで横たわっていた。
その男子生徒は風紀委員長のようだ。真面目な性格で校則違反者を容赦なく処罰していて、恨んでいる生徒もいるだろう。彼に危害を加えたのは一体誰なのか。
ほとんどの生徒は下校していて、容疑者は限られる。しかし、バレンタインデーのチョコの受け渡しのために学園に残っていて事件に巻き込まれただけの可能性もある。
そこに「探偵団」顧問のピエーロ先生がやってきた。
「これは!?呼吸も心拍もあるから気を失っているだけかもしれないが、頭部から出血があるため、傷害(殺人未遂)事件の可能性がある。お前たちの誰かがやったのか?誰がやったのか、事件の真相は何なのかお前たちだけで解明しろ。学園の名誉のためにも警察も救急車も呼ぶなよ。呼んだら探偵団は廃部だぞ!」
とんでもない先生だが「探偵団」の名誉と存続のため、それぞれの秘めた想いのためにも、5人は事件解明に挑む・・・。
※推理重視マダミス作者の希望により、簡単にトリックや犯人等のネタバレを閲覧できないようにコメント・感想を非公開(運営に申請中の場合を含む)としております
基本的に現代社会を舞台としておりますが、ファンタジー要素が含まれています。何度も過去に掲載されたルール等の確認をするように指示が出てきますので、省略せずに繰り返し確認してください。