さよなら、トキワ邸
「才能とは光か、それとも闇か。」 令和XX年、日本。青山の一画にあるシェアハウス「トキワ邸」では、 夢見る若いクリエイターの卵達が日々 創作活動に励んでいる。 そんなメンバーの一人であるマンガ家のAが、 少年誌のマンガ大賞を勝ち取り、華々しいデビューを飾ることになった。 成功を収めたものは巣立つというルールのトキワ邸。 送別パーティーの当日、会場のギャラリーで発見されたのは、 椅子にぐったりともたれかかったAの死体だった。 その場に呆然と立ち尽くす住人達だったが、 ただ一人、住人最年少である天才小説家の姿だけが見当たらない... トキワ邸の住人5名と、パーティーに駆けつけたAの担当編集者の6名で、 警察がくる前にこの凄惨な事件の真相を解明せよ。