都大会優勝、関東大会準優勝、全国大会ベスト16の記録を持つ強豪校、氷帝学園テニス部。 今日は定期試験前のため、正レギュラーとマネージャー5名だけで 強化練習を行っていた。いつもと変わらない練習だったはずだったが、ある大きな違いがあった。 夕方、トレーニングルームで、マネージャー長のゆずがトレーニングルームで頭を殴られた状態で 見つかったのだ。脈はすでにない。どうやら凶器はダンベルのようだ。 正レギュラー達は練習中ほとんどの時間グラウンドにいたため、 もし内部の犯行だとすると頻繁に部室へ出入りしていたマネージャー陣の犯行である可能性が高い。 動機だってある。5人は跡部様の雌猫たちで日頃から跡部様との接触チャンスを奪い合い、 いがみ合っている。このことは氷帝学園の生徒であれば誰でも知っていた。 「言ってよし」そう榊監督が指示をし、マネージャー陣たちは警察が来るまでの間、 自分たちで今日のスケジュールについて振り返ってみることにした……。