ある令嬢の幸せな結婚
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ある令嬢の幸せな結婚

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レビュー

*もり*
*もり*
2021/10
ネタバレありコメント1908文字
「幸せそうなあの声をもう聞くことができないなんて……  悲しくて仕方ありませんが、何がお嬢様の身に起こったのか知りたいです」 皆様、鈴子の死を受け入れられないけど真相を知らなくてはならないというお気持ちなのか 探り探りといった感じで話し合いは始まりました。 (中略) 皆様が再度集まった後、クローゼットが開けられ 鈴子の綺麗なドレスばかりが切り刻まれていることを知りました。 切り刻まれているのは鈴子のドレスだけ そして、私が先ほど見つけた四乃森様のお荷物の中のペアリングが意味することは? 「……一条様、結婚指輪も鈴子様のお部屋に運びましたか?」 「いや、自分で持ってるはずだ」 そうなると、これは一体…… ・ 鈴子からの手紙を何人かが見つけ、それぞれ読みました。 そして育斗が金貨の詰まった袋について旦那様に問いました。 「それは、君たちの退職金だよ」 「俺は、鈴子の子供の面倒も見るつもりでしたよ」 快活な鈴子の子供と、優しく見守るご夫妻 そして少し大人びた育斗と自分の姿が目に浮かびました。 「それができたら…… どんなに幸せだったでしょうね」 思わず気持ちが零れ出て、はっと口を押えました。 あまりにも未練がましかったかしら? でも、そんな未来をずっと思い描いていたんだもの…… ・ それぞれの行動を整理していく中で、一条様が皆様へ仰いました。 「鈴子は誰の断罪も望んではいない……」と 「……どういうことですか?」と問う四乃森様。 「皆のことが大事だと」 「鈴子様はそういう方でしたね……」と、私も同調します。 鈴子が愛した人たちが、鈴子に殺意を抱くなんて思いたくない。 もし、何かあったとしても不幸な事故か病死なはず。 「でもそれだけ大事に思われていたのに、鈴子を殺すなんて裏切りじゃないですか!」 育斗の悲痛な叫びに、私は何も言えなくなりました。 その気持ちは痛いほどわかる……けど! 四乃森様に疑惑をぶつける育斗、それを躱す四乃森様。 鈴子の望み通り、誰かを捕まえるつもりはありませんが それでも確かめなくてはならないことがあります。 「失礼ながら四乃森様、クローゼットのドレスは……」 追求しようとする私の言葉を一条様が遮りました。 「お前のために鈴子がやったようだ」 「えっ!?」 シンプルなデザインの少し裁縫が甘いドレス そして手袋をしようとしたときに見つけた細かい手の傷を思い出す。  馬鹿ね、嫁入り直前なのに私なんかのためにあんなにボロボロにして お嬢様のくせに慣れない繕い物なんてするから…… そして、あのとき他に見たものは 「貴女、いま私を疑ったでしょう?」 「申し訳ございません……四乃森様、お詫びにこちらをお返しします。  貴女様のものですよね?」 私がペアリングを差し出すと、四乃森様が息をのみました。 「……そうね」 もしかして、もしかして……  四乃森様は鈴子のことを…… そしてきっと、鈴子も…… ・ そんなことをあれこれ考えているとき 「…えみり、これ、俺と鈴子から」 質素だけど綺麗なダイヤがついた指輪と ちょっと不格好だけど「次の花嫁へ」と愛らしい字で書かれたリボンの結ばれたブーケを差し出され 「鈴子……」思わず嗚咽が漏れました。 ……あっ、育斗からの指輪ももちろんすごく嬉しかったんだけど 鈴子がこんなにも私のために心を込めて用意してくれたことが嬉しくて 直接お礼が言えないまま永遠にお別れするしかないのが苦しくて 胸がいっぱいになってしまって…… 育斗も、すごく頑張ってお金を貯めてくれたんだろうし きっとこんな時にみんなの前で渡すつもりなかったんだろうけど 二人きりの時は事件解決のために必死だったし でも、今を逃したら渡せなくなっちゃうかもしれないって思ってくれたのよね? 今日もずっと影ながら守ってくれてたのが分かってたけど こんなことがあったから、一緒になれない運命なのかもしれないという不安はずっとあって…… 言いたい事、伝えたい気持ちはたくさんあるんだけど皆様の前だし こんな状況だし、そもそもこんなときどんな顔をしたらいいのか…… 「あの……皆様、どうぞお続けに……お話しててください……」 どうにか言葉を絞り出したものの、期待に満ちた空気が漂っているような気がして 「……ありがとうございます。」 ようやくそれだけ言って、顔を両手で覆いました。 私を気遣うように寄り添ってくれる育斗の向こうに サプライズ大成功☆ と満面の笑みを浮かべる鈴子の気配を感じつつ ***** すごく素敵な卓だったので、残したいエピソードも沢山あるのですが文字数……

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