じぐざぐ 地
時は明治、長く続いた武士の時代が終わり
お国を天皇におかえした。
西洋文化を受け入れ、散切り頭の若者がハイカラに着飾る一方、時代の波に抗うちょんまげ頭は、刀を手放せずにいた。
舞台は、山奥の農村。
ちょんまげ頭の大男は、大風呂敷を手に村へ向かっていた。
その山の天気は変わりやすく、人ならざるものも潜んでいるとか、いないとか街からきた若者達は、そんな話を古典的だと笑い飛ばしていた。
笑い声が響く夕暮れの縁側に、大きな影が伸びる。
現れた大男は、穏やかな空気を一掃するかのように、大きな風呂敷をほおってみせた。
ごとり、黒こげの生首がまろびでる。
大男の重圧の中、犯人探しが始まる。
~マーダーミステリー『じぐざく地』開幕~
さらされた生首の生々しさを隠すかのように・・・