悪役令嬢ですが、婚約者が死にました?!
王立学園の卒業式典。
それは、若き貴族たちが子どもとしての立場を終え、それぞれの家を背負い未来へと踏み出すための人生で一度きりの儀礼だった。
その夜に開かれる晩餐会では、王国の次代を担う王太子が、正式な婚約者を発表する予定であった。
王太子は学友たちと笑い合い、式は終始幸せな熱を帯びたまま和やかに進行していった。
そして晩餐会の席で、王太子が立ち上がる。すべての視線が、その一挙手一投足に集まった。
会場には、祝福と緊張が静かに満ちていた。
――だが、言葉は告げられなかった。
王太子は突如として苦しみ始め、誰の助けを待つこともなく、その場に崩れ落ちた。
唐突な毒殺。瞬く間に広がる混乱。 華やかであるはずだった卒業式典は、最悪の形で幕を閉じる。
犯行が可能だったのは、その場に同席していた五人のみ。
婚約者候補のアビゲイルとリリアナ。
親友であるダミアン。
侍女のエリーゼと、専属医のテオドール。
祝福の席は、一転して疑惑の舞台となった。
この日、本来用意されていたはずの幸せなシナリオは、確かに狂い始めた。
誰が王太子の命を奪ったのか。
そして―― なぜ、この国の未来は奪われたのか。
悪役令嬢×マダミス
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