終わりなき闇に生まれつく
その夜、【赤薔薇同盟】の代表にして最強の<直系>の吸血鬼ポラリスと、その<番(つがい)>の人間ジュリアンのエンゲージの儀が無事、執り行われた。
エンゲージの儀を締結したことで、ジュリアンは吸血鬼としての新たな生を受け、ポラリスは更なる強大な力を得た。
それにより、<赤薔薇同盟>は盤石の繁栄を約束された──かに思われた。
翌日、かつてポラリスだった者の残骸が、<戒めの間>で発見されるまでは。
更に、もう一つの事件が起きていた。
<黒薔薇同盟>の幹部の吸血鬼ベスビアスの番である、人間ミシェルの死体が中庭で発見されたのだ。
禁忌であるはずの、『吸血による殺人』の犠牲者として。
一夜の内に起きた、眷属殺しと人間殺し。
果たしてあなたたちは、この事件の真実へたどり着くことができるのだろうか?