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ちおぴすた
千尾ぴす汰
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シナリオ一覧
制作者
魔法少年のレゾン・デートル
20XX年。突如として飛来した観測外の彗星が、夜空を照らし南極に落下。 この突然の出来事に、各国は最悪のシナリオに備える間もなく、祈るほか無かった。 だが、隕石の被害は不可解なほど小規模で終わり、世界は安堵の息をついた。 人々は、時の流れが正常に戻ると信じていた。 ──しかし、その信じられた「正常」は崩れ去る。 ほどなくして、世界各地で人々が狂気に駆られる事件が多発。 背後には、数多の謎めく存在がうごめいていた。 それは、少女の体躯を持ち、とんがり帽子と箒を携えた、漆黒の闇。 顔と思しき場所には、口のように真横に裂かれた紅い光が、不気味に輝いている。 ただただ奇怪なこれらの存在は刀も弾丸も通さず、同時に、原因不明の病が蔓延し始めた。 我々には、この脅威に打ち勝つ力がなかった。 『黒の魔法少女』──誰がそう呼び始めたか彼女らは、世界に混沌と恐怖をもたらした。 空には暗雲が立ち込め、地上では漆黒の闇が支配を強めていった。 病に伏す者、恐怖に逃げ惑う者、感情に身を任せ暴徒と化す者が増え、絶望が絶望を生んだ。 救いは、この世に存在するのだろうか。 その時、一筋の光が闇を切り裂く。 まるで絶叫するかのようにその体躯を歪ませ、激しく霧散する『黒の魔法少女』。 闇が晴れしその場には、一人の少年が立っていた。 人々は、彼らを新たな希望としてこう呼び始める。 ───魔法少年、と。