明治時代後期。とある山の奥に高柳村という村があった。温泉が出ることで有名な村で、その温泉を所有しているのは高柳家。過去に温泉を発掘した者の子孫であり、村への強い影響力は凄まじく、村や温泉の名前にもなってしまっているほどである。現在の高柳家当主は高柳次郎(たかやなぎじろう)であったが、その当主が本日自宅の浴室で亡くなっているのが発見された。当主は事前に遺言状を準備しており、それが発表された。果たしてこの家を、そしてこの遺産を受け継ぐのは誰なのか。村の一大事であり、そして自身の判断が村に及ぼす影響の大きさに担当の警部は頭を抱えてしまう。そこへ偶然温泉へ来ていた探偵とその助手、常盤と現沼の姿を見かけた警部は、捜査協力を依頼するのであった。