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主筆
銀嶺モラトリアム
これは誰にでも訪れる、少年時代最後の夜の物語――
制作者
名探偵みなを集めて”さて”と言い
「――さて、皆さんお揃いですね」 居並ぶ容疑者と警官たちを前に、『名探偵』ベンジャミン・ベックは重々しく口を開いた。 1920年代、米インディアナ州。アボット氏邸の大広間に集められたのは、いずれ劣らぬ怪しげな容疑者たち。 名探偵の助手テリー。アボット夫人。馬丁ジム。殺戮オランウータン。 皆、固唾を飲んで名探偵が言葉を継ぐのを待っていた。 「この事件は、いわゆる不可能犯罪でした。 密室の中の死体、不可解な悲鳴に物音、そして鉄壁の不在証明。 しかし、どんな手品にも種はあるものです。 今や、事件のあらましは白日の下に晒されました」 「では先生……分かったのですね!?」 「ああ。アボット氏を殺した犯人は――あなただ!」