バンチョウ。伝説のヤンキー。本当の名は誰も知らない。バンチョウと言えば、唯一指し示される存在。よって、名など不要。雄牛の如き改造自転車にまたがり、天をも貫くリーゼントがトレードマークの彼は―今、見るも無残な姿となっていた。校舎裏の壁にもたれ掛かり、改チャリは横倒れ。そして、彼の誇りは。雄々しきリーゼントは、根元からなくなってしまっていた。『ヤンキー死すべし』バンチョウの背後に書かれた、鮮血の如き赤い文字。「こいつは……喧嘩だ」誰かが呟く。ヤンキーにとって、仁義は命より重い。売られた喧嘩は買わねばなるまい。学園の実力者達はオトシマエを付けるべく、ない頭を寄せ集めて『話』を始めた。「てめぇら何処校出身だァ?」「押忍!魔駄魅剃学園!」