博士と四人の人造人間
2024年11月26日公開
街から離れた工業地帯の隅にある、自宅兼研究所。
かつて生物工学の分野で活躍していた男は、現在人との交流をほぼ完全に断ち、孤独にその場所で引きこもっているという。だが、誰も立ち入らないその場所には、常に不気味な騒ぎ声がするらしい……
かつての天才は、4人の人造人間を造り出していた。彼は、家事や雑事を人造人間らに任せ、自身は研究室にこもる日々を過ごしていた。
そんなある日のこと。ありふれた日々と変わらない、何事もない日常が過ぎるはずだったその日。突然、叫び声が響いた。
「博士!博士!」
「大変だ、脈がふれないよ!」
「これって……まさか、博士は首を絞められたってこと!?」
「話し合いは後だ!今はとにかく……何か行動しないと!」
あまりにも衝撃的な出来事に、人造人間たちは慌てふためきながら、見様見真似の心臓マッサージを始める。しかし、誰も正しい知識を持ち合わせておらず、博士が息を吹き返す様子はない。
ドロリと無限にも感じられるような時間が経ち、焦りが募りゆく中、1つの声が上がった。
「そうだ!こんなに広い家だし、どこかに本とか道具があるかもしれないよ、みんなで手分けしてさがそうよ!」
希望が見いだされたかと思われたその時、静かな声が場に緊張を走らせた。
「でも……博士に妙なことをしないか、互いに見張ってなくちゃいけない」
「だって、この中に犯人がいるかもしれないんだから」
〈クレジット〉
シナリオ:JacK Flamsteed(雨宿りの回廊)
編集・ゲームデザイン:濡影(雨宿りの回廊)